新機能「タグ管理機能」を追加しました!!
この度、ビジュアル思考整理ツール「iOrg」を バージョン「0.2.0」 へアップデートいたしました!
iOrgは、キャンバス上で直感的に図解しながら、裏側で「AI(LLM)が最も解釈しやすい超高密度なYAML」を出力するツールです。
前回のv0.1.x系リリース以降、多くの方から温かい反応をいただきましたが、実際に自分で使い倒し、AIエージェント(Claude、Cursor、Antigravityなど)に設計図を渡す中で、ひとつの大きな壁にぶつかりました。
今回は、その課題を根本から解決するために新設したコア機能**「タグ管理(tagManager)」**の設計思想と、実際の活用法をご紹介します。
なぜ「タグ管理」が必要だったのか?(開発のリアル)
これまでもiOrgでは、図形(Shape)に [Route A] や [Auth] といったタグを付与することができました。
しかし、出力されたYAMLをAIに渡すとき、ある問題が頻発したのです。
「このタグは一体どういう意味で、AIにどう動いてほしいのか?」が、AIに伝わらない。
例えば、「*[Route A] というアスタリスク付きのタグは、同名の子ボードにある詳細シナリオを参照せよ」というルールを人間側が決めていても、AI側にはその前提がわかりません。
結局、プロンプトの冒頭に毎回長文で「タグの運用ルール」を手動で書き足す羽目になり、「思考の摩擦ゼロ化」を目指しているはずなのに、プロンプト作成で摩擦が生まれるという本末転倒な状態になっていました。
「キャンバス(図面)そのものが、タグの辞書とAIへの解釈ルールを自己完結して持っているべきではないか?」
この気づきから生まれたのが、今回の v0.2.0「タグ管理(tagManager)」 です。
v0.2.0の進化点:何ができるようになったのか?
メニューの「▼」から 「 タグ管理...」 を開くと、大きく2つのセクションで構成された新ダイアログが開きます。



1. 複数行で丁寧に書ける「運用・AI解釈ルール(rules)」
単なる1行メモではなく、各ルールごとに複数行テキストエリアをリスト形式で追加・編集できるようにしました。
- 「*で始まるタグは親ShapeとChild Boardを1対1で対応付ける詳細連携タグとする」
- 「[Modal] タグが付いたノードは、メインループの入力を一時遮断するコードを生成すること」
といったように、「前提・適用条件・AIの振る舞い」を改行を交えて構造化して記述できます。
2. 見た目と役割を一致させる「登録タグ一覧(definitions)」
使用しているタグの「色(カラーバッジ)」と「役割説明」を一元管理できます。
キャンバス上の図形タグにも自動的にこの色が反映されるため、図解全体の視認性が劇的に向上します。また、「キャンバス内のタグを自動収集」ボタンを押せば、未登録タグをワンクリックで取り込むことも可能です。
3. AIが最初に読める「YAML配置順序」の工夫
シリアライズされるYAMLの配置順序を厳守しました。
Application:
name: iOrg
url: https://iorg.shin-jo.net/
version: 0.2.0
tagManager: # ← ノード群の「前」に配置!
rules:
- |-
【子ボード詳細連携タグ「*」の命名規則】
- 「*」で始まるタグ(例: *[CRUD], *[Auth], *[API])は、親ShapeとChild Boardを1対1で対応付ける詳細連携タグとする。
- AIは親Shapeの概要設計(マクロ)と、同一の「*」タグを持つChild Board内の詳細フロー・テーブル定義(ミクロ)を自動統合して実装すること。
definitions:
- id: 93f0f5cc-75b0-4409-86b4-c8620519752d
name: "*[CRUD]"
color: "#6366f1"
description: "アイテム管理・一覧の詳細ロジック子ボード連携タグ"
rootBoard:
# ここから図形のツリー構造が展開される
AIにプロンプトとして投入した際、AIが膨大なノード群を読み進める前に、まず先頭で「タグの解釈ルール」をインプットできるため、生成されるコードや回答の精度が格段に安定します。
まさにファイル自身が仕様を語る 「Self-describing YAML」 です。
プリセットテンプレートも「0.2.0」対応版に完全刷新
今回のアップデートに合わせて、ウェルカムダイアログに用意している3つのサンプルテンプレートも、すべてタグ管理(AIルール&色定義)をフル活用したv0.2.0版に差し替えました。
- 2Dアドベンチャー:シーン&ステート管理
- ゲームループ、ポーズ(Modal)、クリア/ゲームオーバーのFSM状態遷移タグを完全定義。
- Webアプリ&AI開発マップ_モダンSaaS設計
- Next.js 15+Supabase環境を想定し、C-T-C-V形式タスクプロンプトや認証境界タグを定義。
- 会話・選択肢分岐ツリー
- 3択分岐、パラメータ(好感度・話術)判定、クエスト受注フラグ更新タグを定義。
アプリを開いてテンプレートを読み込み、メニューの「 タグ管理...」を開くだけで、「どうやってルールを書き、AIに渡すのか」の実例をすぐにご確認いただけます。
おわりに
iOrgは、単に見栄えの良い図面を描くためのツールではありません。
「人間の直感的な思考を整理し、ノイズのない言葉でAIと共創するためのコックピット」 です。
今回のv0.2.0によって、タグひとつひとつに命(意味と振る舞い)を宿らせることができるようになりました。
アカウント登録やインストールは一切不要です。ブラウザを開くだけで1秒で使えますので、ぜひ新しくなったiOrgを触ってみてください!
※10/16追記:v0.2.1にて、タグのピル表示・インクリメンタルサジェスト機能をさらに強化しました!
iOrg Web版を試してみる↓
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(ハッシュタグ: #思考整理ツールiOrg #心静工房)


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